Interview人を知る

AI開発課
K.F(2019年入社)

楽しむ対象だった音と映像を、
人々の安全を守る仕事にする。

TOAへの入社を決めた動機は?

昔から音楽や映像コンテンツなど趣味で楽しむものとして、音や映像に関心をもっていたのですが、次第にそれらの技術に興味を持つようになりました。学生時代はAI(特に組み込み技術)に関連した研究をしており、PA機器やカメラなど自社で製品を持っている当社であれば、大学で学んだことを活かす機会が十分にあると考えました。
関心のある分野であり、微力ながら身に付けたスキルを活用して人々の安全を守る仕事ができる点が私にとって魅力的でした。

入社から現在までの職歴を教えてください。

入社後は、新規技術の探索をミッションとする第3開発課という部署に配属となり、ネットワークカメラの人検知技術を利用した混雑配信技術の開発などを担当しました。3年目からは現在のAI開発課に所属が変わりましたが、引き続きネットワークカメラのAI組み込みや新規技術の探索に関わっています。

現在の具体的な仕事内容は?

私の所属するAI開発課では映像や音のセンシングを自社で利用できるよう整備することをミッションとしています。具体的には公開されているAIモデルの調査やそれらを使ったプロトタイプ開発、既存製品で動かすAIアプリケーションの開発などを行っています。
また開発したものについては実証実験として現場で検証させていただくこともあります。プログラミング言語はプロトタイプ開発ではpythonを、製品で動かすアプリケーションではC/C++を使って実装することが多いです。
大学時代に得たプログラミングスキルはもちろんのこと、ネットワークやハードウェア、信号処理など大学の講義で学んだ内容が活きる場面は多くあります。仕事ではより高度な内容を求められますが、自分の持つスキルや知識を活かせることで、とてもやりがいを感じています。

コロナ禍での緊急プロジェクトで
メイン機能実装を担当。

印象に残っている仕事は?

新型コロナウィルスが流行した年、当社では感染対策や感染対策によって起こる困りごとを解決する緊急プロジェクトが立ち上がりました。その一環で、ある施設の混雑状況を可視化して配信するソリューションの開発メンバーの一員として招集され、メイン機能の実装を担当しました。当時、初めて関わる商品開発だったこともあり苦労しましたが、何とかリリースでき、プロジェクト全体で社内表彰を受賞できました。

仕事のやりがいや面白味は何ですか?

駅のホームなど公共の場で実験をさせていただく機会があることに面白みを感じます。日頃利用する場所ということもあり家族や友人に話して誇らしいというのもありますが、公共空間で音を鳴らすという体験はなかなかできるものではありません。また実験ができるということは利用される方にとって有益であるからだと感じています。貴重な体験ができているとともに、必要とされることで仕事のやりがいにもつながっています。

専門性を突き詰める
スペシャリストへ。

将来のビジョンや描く目標は?

知識や経験に富んだ、社内外に影響力を発揮するスペシャリストとして、憧れにしている先輩方が多くいます。その方々は現状に満足するのではなく常に新しい技術や情報に触れ続けていて、その姿勢にとても刺激を受けています。私自身もゆくゆくはAI等の専門性を突き詰め、様々な領域で必要とされる人物になりたいと思っています。まずは自分の発案した製品やサービスが世に出て、少しでも社会に貢献できるようになりたいですね。

あなたにとってTOAの魅力とは?

これまでTOAが培ってきた音や映像の専門性に加え、AIやクラウドサービスなど最新の技術も取り入れ融合させています。そういった新しい物好き、チャレンジ精神のある会社として、様々な情報や人からの刺激が多いと感じます。コロナ禍の緊急プロジェクトのように、従業員から出たアイデアが形になることもあります。実際に、本業以外で従業員が自発的にアクションを起こすワーキンググループも活発で、そこから製品やサービスに発展したり、仲間が増えていったりと、従業員一丸となって取り組めることも魅力です。

今後TOAで実現したいことは?

当社がAI技術を取り入れている製品はまだ多くありません。今後さらに多くのお客様の困りごとを解決できるよう広く展開できればと思います。我々の作るAIを使ったソリューションが、製品を購入する決め手となるような技術を開発することが目標です。変化の激しい分野ですので世間の動向に後れを取らないよう着実に進めていきたいと考えています。
当社では音と映像を扱っていますが、そこにAIなどの技術が加わることで、音と映像をより効果的にかけ合わせたり、当社の強みをさらに強化することで、情報伝達はさらに発展する可能性を秘めていると思っています。AI技術の開発によって社会のさまざまな声を聞き、「音が良くなった」、「暮らしやすくなった」など未来の社会づくりにも繋がればと思っています。

ある日のスケジュール

※テレワーク勤務の場合

8:45 始業
9:00 メールチェック、業務確認
9:30 ソフトウェア開発業務・ネットワークカメラのアプリケーション開発
12:00 昼休み
13:00 ミーティング・進捗、課題確認
14:00 社内ワーキンググループ活動
15:00 技術調査・論文調査・オープンソースの調査
16:30 ソフトウェア開発業務・新規技術を使ったプロトタイプ作成
17:30 終業

Private

カメラを趣味にしており、外出時は持ち歩くようにしています。写真スポットへ出かけていた時期もありましたが最近は自分の生活圏の中で面白いものや印象的なものがないか探すことにハマっています。年末にフォトブックにまとめることを目標に撮り歩いています。

※所属や内容などは、インタビュー当時のものです。

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